今更ですが、「もしドラ」を見てみました
「もしドラ」って知ってますかね?
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」というタイトルの略称です。原作がこれ↓
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)
- 作者: 岩崎夏海
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 文庫
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なぜ今更これを見てみようと思ったかと言うと、
スクラムやアジャイルの世界ではチームビルディングが大事だと言われていて、そのやり方として、「ドラッカー風エクササイズ」ってのがあるのですが、その名前の由来は、「ドラッカーさん言いそうな感じの問いを使ったエクササイズ」だからのようで、、その影響でドラッカーさんの「マネジメント」がちょっと気になったってだけですw
ちなみに「ドラッカー風エクササイズ」ってのはこちら
tech.pepabo.com
そこで、↑の本読んでも良かったのですが、
↓の映画がAmazonプライムで配信されてたこともあって、そっちを見てみました。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 発売日: 2017/07/21
- メディア: Prime Video
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ドラッカーの「マネジメント」に基づいた流れと感想
ドラッカー「わかりきった答えが正しいことはほとんどない」
作中、繰り返し出てきた言葉です。これはとても心に響きます。
マネージャーの資質
ドラッカー「マネージャーにできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる」
ドラッカー「しかし、学ぶことのできない資質、始めから身につけたいなければならない資質が1つだけある」
ドラッカー「才能ではない」
ドラッカー「『真摯さ』である」
(※真摯=まじめで、ひたむきなようす。)
ふむ。。知識としては教わる必要なく独学で学べるものなので、
「真摯さ」を自分で身につけようと頑張れってことかいな。
ドラッカー「あらゆる組織において、共通のものの見方」
ドラッカー「理解、方向づけ、努力を実現するには」ドラッカー「『われわれの事業は何か。何であるべきか』を定義することが不可欠である」
これを高校野球に置き換えてみると、、、↓
まず、
高校野球にとって顧客 = 高校野球に関わる人(野球部員、保護者、学校、高校野球連盟など)野球部員はお金が目的では無いのになぜ野球をやるのか?=野球が好きだから
「高校野球の何が好きなのか?なぜ顧客は集まるのか?」 つまり、「高校野球にとっての顧客は何を求めているのか?」
=それは「感動」を求めている野球部の定義 = 「感動」を与える事=「つまり、甲子園に行くこと」
- -
つぎは、「マーケティング(市場調査)」
→皆が部に対して思っている事を聞き出す。そうすればもっと真面目に練習をしてくれる方法が見つかるかもこれにより、皆それぞれ、想いがあったのに、周りに語れていない現状が浮き彫りになる。
試合の負けから、ピッチャーを攻めるチームメンバーに対して監督が一喝「わざとファーボールを出すピッチャーなんてこのチームには居ない!必死に頑張った結果だ!」と
これをキッカケにチームメンバーも練習に参加しだし、ちょっとまとまり始める。
ドラッカー「人は最大の資産である」
練習試合にはほとんど負けなしになった。
んー。今まで練習まともにやって来なかった連中が、こんなちょっとのキッカケでほとんど負け無しになるものなのか、、
まぁ、それ置いておいて、「マーケティング(市場調査)」として利害関係から情報を引き出すのが大事だってことですね。
イノベーション(革新):組織の外にもたらす変化。古い常識を打ち壊し、新しい価値を想像することで常識を変える
野球部ではなく、高校野球の方を変える。
古い常識を打ち壊し、新しい野球を想像することで、高校野球会の常識を変える。
古いもの死につつあるもの陳腐化したものは計画的かつ体系的に捨てていく。送りバントとボール球を打たせる投球術を捨てる事をしてみてはどうか?
ドラッカー:「専門家にはマネージャーが必要である。彼らは理解してもらってこそ、初めて有効な存在となる」
限られた時間の中で成果を出すためには、
何かに集中し、何かを捨てる必要がある。監督とマネージャーで、攻撃と守備についてそれぞれ集中すべきポイントを決めた。
それ以外は全部捨て、それだけに集中する。【攻撃】
集中すること=ストライクとボール球を見極める。
捨てること=送りバント【守備】
集中すること=全球ストライク球で勝負する。守備側は打たれることを前提に強化する
捨てること=わざとボールを打者に打たせる投球術や、わざとファーボールを出して特定の打者との勝負から逃げること
→「ノーバント、ノーボール作戦(全球ストライク球で勝負する)」を実施
他の様々な部と協力して、合同練習しだす。
これらの作戦が功を奏し、夏の大会でも勝ち進むようになる。
夏の大会、順当に勝ち進み、とうとう決勝戦まで進む
ここで、野球部の元マネージャーだった女生徒が亡くなる。この女性は、主人公の幼馴染でマネージャーやるきっかけになった親友でした。マネージャーと野球部は、そのショックを乗り切り、最後の決勝戦に勝利する
といったお話でした。
まぁ、全体として、野球部でドラッカーさんの「マネジメント」を適用したからといって、こんなに上手く甲子園まで行けるものでもないだろうと。。
あと、「マネジメント」の本で書いてることはこれが全てでは無いのではないかなっと。
やっぱ、ちゃんとドラッカーさんの「マネジメント」を読んだ方がいいのかなぁと思いました。
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
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- メディア: 単行本
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