とあるSEの適当日記(仮)

その時のプロジェクトで必要になって調べた技術や読んだ書籍についてメモしていく場です。誰かの役にたったらいいなくらいのものです。最近の関心事は、「スクラム」「アジャイル」です。

「スクラム現場ガイド」を残り全部読みました。

↓の続きです。
junhiguchi.hatenablog.jp

スクラム現場ガイド -スクラムを始めてみたけどうまくいかない時に読む本-

スクラム現場ガイド -スクラムを始めてみたけどうまくいかない時に読む本-

やっと読み切りましたー。(実際にはもっと前に読んでたんですが、あまり書く時間がなかった。。

Chapter 21 文化の衝突

途中から新たに参入したメンバーとやり方について、衝突してしまい開発チームにどうしても馴染めそうにない。そんな場合の話です。
スクラムマスターはそのメンバーに対して落とし所を探ったが、難しそう。。なので、上司にその新規メンバーを外してくれと頼んだもののやってはくれなかった。こんなとき、スクラムマスターは、その新規参入メンバーには「プロジェクトとは別の場所で別の事をやってもらう(事実上プロジェクトから外す)」という選択をするという話でした。
いやぁ、こういう場合もあるでしょうから、参考になりました^^;

Chapter 22章 スプリント緊急手順

突然、メンバーの1人(チームの中心人物)が部異動になり、チームから抜ける事になった話です。
しかも、「今すぐ」「スプリントのど真ん中」という状態。そんなとき、同判断するのがベストか?
選択肢としては、①障害を取り除く、②助けを得る、③スコープを減らす、④スプリントをキャンセルする。
ステークホルダーの状況も踏まえ、この中のどれか判断すべき、しかし、④の選択肢は最終手段とすべきという話でした。

Chapter 23 持続可能なペース

基本、開発チームは持続可能なペース(生産性)で結果を出し続けるのが理想であり、これを過度に上げようとすると、結果として疲れ始め判断ミスが増えはじめてしまう。という話でした。
生産性というのは意図して上げようと考えない方がいいのでしょう。別の要因を改善して、その結果として生産性が上がるというのが理想なのかなって思います。

Chapter 24 動作するソフトウェアを届ける

必要だと思われるもの全てを一度に完成させることは難しいことで、必要最小限の機能から順番を付けて届けていこうという話です。

Chapter 25 価値の測定と最適化

開発チームは実際に動くものをデリバリーする以外に他にも仕事をしているわけで、その内容と割合を明確化すべきであるという話でした。例えば、スパイク、税(スクラムのイベントやレビューなど)、環境準備(ビルドや結合環境へのリリースなど)、バグ対応、リファクタなどです。

Chapter 26 プロジェクトのコストを事前に考える

やるべき事をユーザーストリーとして書き出し、ポイント見積もりと優先順位決めを行う話でした。ポイント見積もりというのは、相対的な見積もりで、フィボナッチ数列の数値を使って見積もるというもの。優先順位も当然相対的なものになります。このポイント付を行った上で、チームの生産性(1スプリント辺りに消化できているポイント数)から計算し、先々予定を立て、そこからコストを見積もるというものでした。

Chapter 27 スクラムにおけるドキュメント

アジャイル開発ではドキュメントが全くなくていいと思われがちだが、そうではないよという話です。
中間ドキュメントのような無駄なドキュメントは書かないのでしょうが、ユーザー向けの手順書などについては、コード作成より後回しにはなりますが必ず書き上げます。その方が、無駄がないためです。

Chapter 28 アウトソースとオフショア

オフショアにアウトソーシングする際の注意点についてでした。基本はおすすめしないという事ですが、もしやるとしたら、こんな感じでやるべきという事をまとめてくれてました。
実際にそういう場面になったとき、この章を読み返してみたいですね。

Chapter 29 巨大なバックログの見積もりと優先順位付け

大量のバックログを短時間で見積もる話です。ストーリーをカード化したうえで、広い壁に貼り付け、縦軸が優先順位、横軸がポイントの大きさとして、ストーリーを比較的しながら貼り付けていくことで、短時間にスムーズに終わらせることができるという話でした。

Chapter 30 契約の記述

スクラム開発で行っていくのであれば、契約の仕方として、コスト、期間、スコープの3つが固定化されていてはならない。そんな契約の1案です。
まずは、発見フェーズで2周間の調査を行い、そこで、ユーザーペルソナの定義、ユーザーストーリー、プロダクトバックログ、リリース計画を作成し、そこから見積もりを実施する。
第2フェーズでも自分たちの会社を使わないといけないという制約はなしにする。
第2フェーズ中では、1スプリントの猶予付きで、いつでも解約可能とし、スプリントの成果が得られない場合には費用は頂かない。という契約にする。
という話でした。すごいですね。成功報酬ですよ。
こんなの現実的にできるのでそうかねぇ。。契約についてはもう少し勉強してみたいです。


といった感じで、この書籍、いろんな事例やそのアプローチが満載でとても参考になりました。
ものによっては必要に迫られた際に読み返したいものです。

プライバシーポリシー お問い合わせ